マップを見る
電話をかける
イオンモール盛岡南2Fにあります『盛岡南眼科』は、土日祝も診療をおこなっており、盛岡市周辺の地域のみなさまに愛される眼科医療をつくします。

logo

盛岡市の眼科『盛岡南眼科』

019-631-3987

文字サイズ

【目に薬品が入った!⇒すぐに水で洗い流すこと!!】
まさに今、薬品が目に入ってしまった方がこれを見ているなら…すぐに水で洗い流してください。
※※※病院を探すより、はやく目を洗う事が先です。※※※
 
【ただし、目をこすってはいけません】
目はこすらないように。シャワーや水道を使い、弱めの水流で洗い流してください。
 
【がんばって目をあけるように】
痛いのは当然ですが…目をつぶっていては洗浄の意味がありません。がんばって目をあけてください。
 
このような洗浄を【10分以上行ってください】。
 
●「化学眼外傷」とは?
さて、結論からお話ししている今回のコラムは【化学眼外傷】についてです。
「化学眼外傷」は、化学薬品が目に入ってしまった結果生じる目の障害です。
 
●「酸性」か?「アルカリ性」か?
化学薬品は大きく分けて「酸性」と「アルカリ性」がありますが、どちらの方が危険でしょうか?
イメージとしては酸性の方が危険な感じがするかと思いますが…。
化学眼外傷においては【アルカリ性の方がより強い障害を起こす可能性が高い】です。
他にも「中性」や「弱酸性」等と言われる薬品もありますが、さほどひどい障害には至らないと思われます。
化学眼外傷で特に問題となるのは【強いアルカリ性(強アルカリ性)の薬品】です。

 
●「強アルカリ性の薬品」にはどんなものがあるか?
「トイレ用洗剤」、「漂白剤」、「カビとり剤」等(なんとなく危険そうだとわかると思います。)
土木関係のお仕事の方は「セメント」、「石灰」等の扱いにご注意。これらもアルカリ性です。
これら以外でよく遭遇するのは「パーマ液」、「白髪染め」による化学眼外傷です。

白髪染めが目に入ってしまった方の写真です。
緑色の色素で染めてみたところ、角膜の表面が剥がれてしまっており、無数の細かい傷も認められました。
 
●すぐに洗い流すことが大事!
写真のような状態でも、特に後遺症なく回復に至る例が多いです。
しかし、目の洗浄が遅れた場合は何らかの視力障害が残ることもありますし…
薬品の種類によっては、失明に近い状態に至る場合もあります…。
 
なので今一度…
【目に薬品が入った!⇒すぐに水で洗い流すこと!!】
※※※病院を探すより、はやく目を洗う事が先です。※※※
 
では今回のコラムはこれにて。