去る10月9日~12日に行われた【日本臨床眼科学会】に参加しました。
会場は「大阪」。初めて訪れる大阪…大いに学び・大いに遊んで参りました!
…なんて言いません。【大阪には行っておりません】ので…。
私は大阪には行かずに盛岡の診療所から「オンライン」にて学会に参加しました。
今回の学会は【ハイブリット開催】で行われました。
「ハイブリット開催」とは現地会場とオンライン両方でイベントを共有する開催方法です。
いわずもがなコロナ禍以降に急速広まったイベント開催方法でもあります。
「現地開催のみ」でもなく「オンラインのみ」でもない…そこがポイントかと思います。
私が研修医時代の学会と言えば当然「現地開催のみ」です。
研修医にとっては「ご褒美」的な要素があり。「かばん持ち」を口実に先輩方についていき…
正直、勉強よりも観光や美味しいものを食べたりするのが楽しみでした(笑)。
しかし、当院の院長になってからは【学会出席】の楽しみはなくなりました…。
そもそも出席自体が難しくなりました。学会に出席するには診療を休まなければなりません。
特に【年中無休】の当院院長として…診療を休んでの学会出席など問題外です。
地域単位で見ても…地域の医師が揃って学会出席すれば地域単位で医療体制が手薄となります。
少なくとも私の本分は日々の診療です。学会のために診療を休むなど本末転倒です。
私にとって【学会のハイブリット開催】はまさに理想の開催形式でした。
盛岡の診療所からはるか遠くの大阪に行くこともなく参加が出来ました。
診療前の時間を利用して講演を視聴し、診察中で見れなかった講演はオンデマンドで視聴しました。
結果、医院を休診することなく学会に参加することが出来ました。
しかし、味気ないものであることも事実です。
初めて行く土地の観光や美味しいものを食べる楽しみはなく…お酒と共に人生を教えてくれた先輩もいません。
今の研修医の皆さんにとっての学会はどんなものなのでしょうか…。
日々の忙しい診療を離れ先輩の「かばん持ち」で遠方へ…学会で知見を広めると共に先輩に酒と人生を教わる…
そもそも「かばん持ち」なんて言葉も概念もなくなってしまったのかも知れませんが(笑)。
大いに学び・大いに遊ぶ。研修医時代くらいはそんな楽しい想い出があっても良いのではと思います。


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